今回は、国語の教科書をすべて解説するという献身的な取り組みを行う

岡崎健太さんとのコラボレーションでした。

私自身も、お恥ずかしながら、高校国語教科書６冊に採用いただいており、

岡崎さんに私の原稿を解説いただいたことが、今回のコラボレーションのきっかけでした。

そして、そんな国語教科書で学ぶ能代高校の全校生徒に向け、

能代高校の先生方からいただいたリクエストは、

「二人の失敗談を聞かせてほしい」というもの。

私もそうですが、岡崎さんも、今の国語教科書の解説者という地位を確立するには、

かなり長年の紆余曲折があったとのことで、そういった二人の失敗談を話すことで、

生徒のみなさんにも、私たちにも同じ高校生の頃があり、

そこで様々な失敗を経てこそ今がある、というメッセージを伝えることで、

等身大の同じ立場として受け入れていただけました。

普段はあまり質問が出ず、おとなしい生徒が多い高校と聞いていたのですが、

最初に３、４人が手を挙げ、一つ一つ答えていくごとに質問の手が増え、

最後には20人以上になって、時間が足りなくなったので、

「どうしても質問をしたい人はお昼休みの時間に控室に来てください」と

先生からアナウンスいただき、

それでようやく会を閉じられるという大盛り上がりでした。

その後も、控室にたくさんの生徒が訪れてくれまして、

聞いてみると、授業時間中を使ってもいいと先生に特別に許可をもらった生徒もおり、

「今、目標を持っているが、自分にできるのかとても悩んでいて・・・」

「文系に進んだが、AIにすごく興味を持っていて・・・」

などなど、高校生ならではのフレッシュな相談に答えていると、

質問していない生徒も、他の生徒の質問を自分事のように聞き入っていました。

能代高校さんは、生徒自身が企画した菓子パンを、

コンビニとタイアップして販売するなど、

生徒さんの先進的な取り組みを応援する文化があるようで、

今回の企画もまさにその一環だったようです。

秋田県という自然豊かな場所で育った生徒の皆さんが、

これから社会に出て活躍してくれるのがとても楽しみです^^